製品

新製品: EUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置 ABICS「E120」を発表

2017年04月03日

EUVマスクブランクス上の転写性位相欠陥の検出および欠陥管理

この度レーザーテックは、EUVマスクブランクスの欠陥管理と歩留まりの向上に貢献する検査装置、EUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置ABICS「E120」を製品化いたしました。同装置は4月5日から開催されるホトマスクジャパンに出展いたします。

説明

当社は、長年にわたりフォトマスクおよびマスクブランクス検査の技術開発を行ってまいりました。そこで開発した高い感度を持つ検査装置はマスクブランクスの出荷検査やプロセス管理に活用され、高い評価と信頼を得ております。
一方、デバイスパターンの微細化に伴い、次世代露光技術であるEUVリソグラフィの実用化の時期が迫っており、EUVマスクブランクスの品質管理を行える検査装置の整備が急務となっています。
当社は2011年からの5年間、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による支援の下、株式会社EUVL基盤開発センター(EIDEC)※1との共同研究を進め、EUVマスクブランクス欠陥検査装置(Actinic Blank Inspection(ABI) ※2)の技術開発を手掛けてまいりました。
この度、当社は共同研究で開発したABI装置の技術を適用し、EUV量産に対応した新たなEUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置ABICS「E120」を製品化いたします。
同装置はEUV光を用いた検査/レビュー方式を採用しているため、転写性欠陥の選択的な検出とEUV光による欠陥解析を行うことが可能です。これらの性能はEUVマスクブランクスの欠陥管理や歩留まり向上に大きく貢献します。

  1. ※1現社名 株式会社先端ナノプロセス基盤開発センター(コンソーシアム企業)
    株式会社EUVL基盤開発センターは共同研究当時の社名
  2. ※2EUVLに用いられる光源と同波長の光源を用いた装置

特長

  • Actinic inspection (λ=13.5nmのEUV光源を採用)
  • Mo/Si多層膜内部の転写性位相欠陥を高感度に検出
  • 暗視野光学系による高感度かつ高速な検査
  • 高倍率のレビューによる高精度欠陥座標取得
  • 明視野/暗視野レビューによる欠陥解析

用途

  • EUVマスクブランクス(Mo/Si多層膜)の検査
  • EUVマスクブランクスの欠陥解析
  • 欠陥の高精度位置検出
お問い合わせはこちら
※平日9:00~17:00まで受付